トピックス・IoTソリューション

2020/06/05 iPhone/iPadで計測制御する際の壁とは?
  
iPhone/iPadを計測制御に利用する際の壁とは?

研究・開発関係や生産現場のお客様からしばしばいただくお問い合わせに、「機器と接続して計測制御の端末としてiPhoneやiPadを使えませんかね?」というご相談があります。

待ってました、おまかせください! ……と、申し上げたいところですが、ちょっとだけお待ちください。iPhone/iPadには、一般のPCにはない壁があるのです。

iPhone/iPadは最高の操作端末です。でも…

わかりやすいユーザインターフェースで、携帯電話の世界を席巻してしまったスマートフォン。毎日の生活では欠かせないものになってしまいましたね。日本では、その半分がiPhoneと言われています。

それを、計測制御の世界でも利用したいと考えるのは、まったく自然なことです。高性能CPU、大容量ストレージ、高精細ディスプレイ、高精度タッチパネルを搭載している、こんなデバイスを活用しない手はありません!

でも、ちょっとお待ちください。iPhoneやiPadは、一般のPCとは異なる制限があるのです。

壁① 機器と接続する方法は限られます

iPhone/iPadで計測制御用の機器の状態を表示したり、タッチパネルで操作したい、といった場合にも、まずは接続する方法が問題になります。

iPhone/iPadは、自由に利用できるUSBやシリアルポートを備えていません。意外に思われるかもしれませんが、ケーブルで接続することは難しいのです。機械との通信で一般的なシリアル通信は利用できないとお考えください

自由に使えるのは無線LANと、Bluetooth(BLE)のどちらか、と考えることをお勧めします。接続する機器側に無線LAN/Bluetoothの機能を内蔵させたり、間に無線LANルータやBluetooth−シリアル変換器のようなものを挟むことになります。

これが第一の壁。

壁② 自由にソフトを作れるわけではありません

iPhone/iPadには、iOSまたはiPadOSという非常に高機能なOSが搭載されています。開発キットを使って開発可能、とあれば、オリジナルの計測制御ソフトを作りたい! と考えるのが自然ですね。

ここに、第二の壁があります。

iOS/iPadOS用のソフトは、Appleが用意したガイドラインに沿って作成し、審査を受ける必要があります。審査はソフトの外見から、内部のデータの取り扱い方、先ほど述べた外部機器との接続の方法にまで及び、ガイドラインからの逸脱が見つかった場合は利用の許可が下りません

許可がなくても、勝手に作って使えばいいじゃないか、と思われるかもしれませんが、iOS/iPadOSのソフトは配布方法もAppleの管理下にあり、審査に通らないとインストールすら簡単ではありません。

コンシューマ向けのスマートフォン/スマートデバイスというプラットフォームですから、ユーザの安全を守るためにはこうした仕組みが必要になることは理解できます。

壁を越えてiPhone/iPadを利用する価値は…!

そんなに面倒なら、別のプラットフォームで…と思われるかもしれませんが、もうちょっとだけお待ちください。それでもiPhone/iPadを選択すべき場合というのは、確実にあります。

  • なにしろどこにでもある
    私物でも会社支給の電話でも、どこにでもあるiPhone。追加コストなく「すでにあるもの」が利用できるのは魅力です。
    たとえば、自社の一般向け計測機器に付加価値を加えたい、という場合には、iPhone/iPadとの接続を検討すべきです。
  • 製品のライフスパンが案外長い
    iPhone/iPadの場合、1製品につき3〜4年程度のライフスパンがあり、後継機種が出た場合もソフトの後方互換性はかなり維持されます。
    長期にわたる運用が必要で、入手性やメンテナンス性を重視する場合は、システムの一部としてiPhone/iPadを採用することは検討に値します。
  • iPod touchという選択肢
    iPhoneから電話機能を除いた、音楽やゲームを楽しむことを主用途とする、iPod touchという製品があります。高性能で、iPhoneと同じソフトが使えて、業務用端末よりも安価です。iPadも、電話網に接続する機能がないタイプは安価で販売されていますね。
    事業所で数多くの端末を多くの人に持たせる必要がある場合には、これらを選ぶことでコストをだいぶ圧縮できます。

このほか、多くの端末の管理を容易にするための仕組みが用意されていたり、AI/ML(人工知能/機械学習)やAR(拡張現実)に対応しているなど、目的に合致した場合には特に威力を発揮します。

諦めず検討してみませんか?

KGCは30年来のAppleデベロッパです

「壁」はあるものの、非常に魅力的なiPhone/iPad。お客様のゴールを明確にし、そこへ到達するルートを間違いさえしなければ、壁は低くもなりますし、迂回することも可能です。

まずはお客様のアイディアをお聞かせください。

KGCは、Apple系プラットフォーム向けの開発を始めて30年以上。「本当にオリジナルのソフトを開発する必要が?」といった発想転換や、「こんな追加ハードで簡単に実現可能」といった意外なご提案など、道案内を差し上げられるのではないかと思います。

ご相談はメールやお電話で、そしてビデオ会議もウェルカムです!

ご連絡お待ちしております!


ページトップへ
TOP