プロダクツ
HKS-9300
高精度データロガー
HKS-9300は27bit 200sps/100sps/20spsの9ch同時サンプリング性能を持つ高精度データロガーです。ネットワーク機能を統合し、ハイエンドなオンライン観測ニーズにお応えいたします。
概要
高精度AD・データ記録機能
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9ch(1000sps 24bit Δ Σ 方式)の同時サンプリング
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高速デシメーション処理により、形式精度27bitの 200sps / 100sps / 20sps サンプリングデータを取得可能
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CFカードにサンプリングデータをWIN/WIN32形式で連続記録可能
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大容量CFカード(32GBまで動作確認済み)をサポート
ネットワーク機能
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TCP/IP(もしくはUDP/IP)プロトコルにより、サンプリングデータ(20sps/100sps/200sps)をWIN/WIN32形式で送出可能
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SNMP Trapによる機器異常等の通知
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web、telnet、ftpによる遠隔メンテナンス機能
電源管理
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AC100Vと専用バッテリの2系統の電源で不意の停電時にも継続運用可能
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予期しない給電停止時にCFカード内のデータ破損を防ぐ管理システム
特長
高精度 27bit(形式精度) のアナログ入力を9チャネル搭載
1000sps 24bitのサンプリング性能を持つアナログ入力を9チャネル装備。さらに、デシメーションフィルタを適用することで、200sps/100sps/20sps 27bit のサンプリングデータを生成します。
3チャネルごとにサンプリングレート・フィルタ種別・分解能を、入力レンジは各チャネルごとに設定できるため、柔軟な観測が可能となります。
気象観測用 14bit AD入力を4チャネル搭載
地震計用アナログ入力とは独立した 14bit 逐次比較AD入力を4チャネル搭載。雨量計・気圧計など気象系データ収集にご利用いただけます。
GPS時刻補正
サンプリングデータはGPS衛星から取得された正確な時刻情報に同期しており、時刻情報と共にCFカードに記録されます。
通常、正確な時刻を得るためには3衛星以上を補足する必要がありますが、位置固定モードを使用することにより1衛星補捉状態から時刻校正が可能です。
取得したアルマナック情報、エフェメリス情報は本体電源off時にも保持されます。
インターネット標準に準拠したネットワーク機能
ネットワーク経由でサンプリングデータを収集拠点へ送信する機能のほか、webブラウザやターミナルで利用できるリモートメンテナンス機能や機器異常等の検出時にSNMP Trapを送信する機能を持ちます。
100BASE-T・TCP/IP・UDP/IPといったインターネット標準技術に準拠するため、データの収集やメンテナンスに使用する機能はUNIX・Windows・macOS などプラットフォームを問いません。
大画面で波形表示をさらに見やすく
大画面有機ELディスプレイを搭載。大きな表示画面により、波形表示が格段に見やすくなりました。
表示チャネルの選択、表示スケールの変更が可能なので、詳細に波形を確認していただけます。
入力レンジの異なるラインナップをご用意
広帯域地震観測にも対応可能な、入力レンジ±15Vのタイプをラインナップにご用意しました。
仕様
アナログ入力部
入力チャネル |
差動9チャネル |
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入力レンジ |
±5V / ±2.5V / ±0.05V (±5V入力タイプ) ±15V / ±5V / ±0.15V (±15V入力タイプ) |
入力インピーダンス |
1MΩ (同相) / 2MΩ (差動) |
サンプリング速度 |
20sps / 100sps / 200sps (1000sps RAWデータ) |
デジタルフィルター |
最小位相 / 直線位相 |
形式分解能 |
27bit / 24bit選択可能 (Δ Σ 方式) |
ダイナミックレンジ |
130dB以上(9チャネル、±5V(±15V)、サンプリング 100sps) |
※入力レンジはチャネルごとに変更可能
入出力コネクタ
センサー入力 |
D-Sub 37Pin (プラグ) ×1 |
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GPS |
BNC × 1 (5V / 3.3V対応) |
テストコイル出力 |
±1V × 9ch |
モニター信号入力 |
±5V × 4ch |
デジタル I/O |
TTLデジタル入力 × 4ch / PhotoMOSリレー出力 × 4ch |
Ctrl |
RS-232C入出力 |
Ethemet |
RJ45 × 2 (100Base-TX/10Base-T) |
USB |
USB2.0 × 2 (機器拡張用/メンテナンス用) |
RS-232C |
D-Sub 9Pin (プラグ) × 2 |
EXTポート |
拡張コネクタ × 1 |
データ形式
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WIN形式/WIN32形式
※WIN形式は、東京大学地震研究所で開発された多チャンネル地震波形データ処理システム「WINシステム」で使用されるデータ形式です。
※WIN32形式は、防災科学技術研究所がWIN形式を拡張し、開発したデータ形式です。
データ保存用カードスロット
Compact Flash Type1 |
スロット数:1 容量:最大32GB フォーマット:FAT32 |
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消費電力
電源電圧 |
DC9V-DC16V |
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消費電力 |
4W以下(24時間平均、9チャネル、入力レンジ±15V、気象4チャネル、Ethernet 2ポート使用) |
外形/重量
外形寸法 |
W210×D280×H100mm (突起部含まず) |
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重量 |
2.5Kg以内 |
装置条件
動作温度 |
-20〜50℃ |
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保存温度 |
-20〜65℃ |
動作湿度 |
20〜90%(結露なきこと) |
保存湿度 |
20〜90%(結露なきこと) |
粉塵 |
特にひどくないこと |
腐食ガス |
ないこと |
付属品 / ユーザーズマニュアル、保証書
オプション / インテリジェント電源装置、鉛蓄電池装置、CFカード、GPSアンテナ、同軸避雷器、ケーブル各種
ラインナップ
HKS-9300-05 |
±5V入力タイプ |
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HKS-9300-15 |
±15V入力タイプ |
関連商品
HKS-9300専用オプション等につきましては、こちらのページをご参照ください。